核爆発

アメリカの原子炉を70基も作ってきたベテランのエンジニアである、アーノルド・グンダーセン氏が、4月26日にビデオで解説して、3月14日の3号炉の爆発は使用済み核燃料プールの核燃料によるものである可能性が高いと説明しています。

以下、要約します。

みなさん、こんばんは、フェアーウィンズのアーノルド・グンダーセンです。
福島の3号炉で何が起こったのでしょうか。

左側のビデオは3月12日に起こった1号炉建屋の爆発の瞬間です。
右側は3月14日に起こった3号炉建屋の爆発の瞬間です。すでに1号建屋の白壁は半分なくなっています。
2つの爆発の違いは、1号の爆発では火が出ていないのに対して、3号では火が出ていることです。水素爆発や水蒸気爆発で大きな炎がでることはなく、炎が出ていることは、この瞬間に可燃物が燃えていることを示しています。

さらに時間が進みますと、1号建屋では白い煙(水蒸気)が横に広がっているだけで、縦方向には噴煙は上がっていません。3号建屋では黒い噴煙が垂直に500メートルほど上がっています(建屋高さが50メートルです)。
3号建屋の爆発では、大量の可燃物が燃えて、垂直方向に爆発したことが分かります。

これは現在の3号建屋です。上部構造は完全に崩れ落ちています。

赤外線カメラで撮影すると、原子炉がある部分が発熱していますので、原子炉は残っています。
しかし使用済み燃料を保管してあったあたりには熱源がありません。

吉岡注釈図 3号炉建屋
炉の左の水色に塗った部分が使用済み燃料プール。

これらのことから推論すると、3号炉では水素爆発または水蒸気爆発が起きて、その爆風で使用済み燃料プールにあった燃料棒が「爆縮」されて高密度状態になり、一瞬にして連鎖反応が進んで核爆発のような事象が起きたと考えられます。

この写真のように、プールは上方向に開放されており、それ以外の方向は水圧に耐えるほどの強度のカベになっていますから、爆発は横や下へは広がらず、主として上向きのベクトルを持ち、プールにあった水や核燃料の大半は噴煙となって上空へ吹き飛んだものと思われます。

すでに米国でプルトニウムが検出されていますが、どういう爆発が起こったかの確証は、降下物の分析によって得られるでしょう。

引き続き情報をお届けします。

吉岡注釈図
下図は防衛省発表の3号炉の温度(赤外線写真)です。3月14日の爆発後も燃料プールは50度から60度の温度ですから、使用済み核燃料はまだプールに残っているものと思われます。
防衛省の写真と比較しますと、グンダーセン氏が示した赤外線写真でも、左側の大きな赤外線発光源が燃料プールで、右側の小さな赤外線発光源が炉本体ということになります。
もしかしたらグンダーセン氏は左側の大きな赤外光源を炉と考えているのかも知れませんが、その食い違いだけでグンダーセン氏の推論を否定することはできないでしょう。

3月14日の爆発から10日ほどした3月23日に関東一円に「黄色い雨」が降ったことが、各地から報告されています。各地からの問い合わせに、気象庁は花粉だと発表しました。

しかし、チェルノブイリでも黄色い雨が降ったそうです。

また、4月7日に東京の杉並区のビルの屋上には白い粉が残っていて、ガイガーカウンターを屋上の床面に置いて測定したところ、最高で6.390マイクロシーベルト毎時を記録したことが、インターネットで報告されています。1年間、8760時間ここに立っていると、8760倍の56ミリシーベルトの被爆量となります(許容基準年間1ミリシーベルトの56倍)。
元の映像は投稿者ご本人が削除していますが、井口さんのところで保存されています。

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